桜舞う四国へ! 日本最後の寝台特急(2016年3月のカシオペア引退により)となった サンライズ瀬戸 に、愛犬さくらさんと乗車してきました。最終の飛行機よりも遅く出発し始発のそれよりも早く到着するのもメリットのひとつですが、その魅力はなんと言っても夜行列車ならでは車窓と雰囲気を満喫できること! 乗車も終盤、瀬戸大橋を渡る時はちょっと感動しちゃいました。
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チケットは争奪戦!? 今どき喫煙室って?
今や日本最後の寝台特急となってしまったサンライズ出雲・瀬戸。その利便性とノスタルジーを求める人々から支持を得て、シングルDX(6室)・サンライズツイン(4室)はちょっとしたプラチナチケットとなっています。というわけで、今回発売日(乗車日の一ヶ月前)に5時起きでみどりの窓口に並び、10時打ちを依頼してサンライズツインをゲットしました!
ちなみに10時打ちとは、発売の10時にみどりの窓口の方にマルスを叩いてもらって発券するもの。10時ぴったりにマルスを叩いても取れないことももちろんあり、人事を尽くして天命を待つとはまさにこのこと……。
サンライズツインが無事に確保できたのはよかったのですが、ちょっと予想外の事実が発覚しました。
みどりの窓口の方「サンライズツインはとれたんですが、喫煙室になってしまいました」
私「えっ? 喫煙室?」
みどりの窓口の方「はい。なのでシングルツインの禁煙室も確保しているんですが、どちらにしましょうか?」
てなやりとりがありまして、結局サンライズツインの喫煙室を選びました。愛犬さくらさんもいるし、我が家としてはもちろん禁煙室の方がよかったのですが仕方ありません。と言いますか「このご時世に電車に喫煙室って!?」と率直に思いました。長時間の乗車なんで「喫煙コーナー」みたいなのが車両の片隅にあるならわかるんですけど、必要なんでしょうか? 喫煙室……しかも4室中2室って……?
そして当日、サンライズ出雲・瀬戸が22時前に東京駅に到着してきました。ホームは東海道線の9番。うーんやっぱりテンション上がりますね。ちなみにワンコは手回り品(280円)でOK! 東京から高松まで280円で行けちゃうなんて夢のよう(笑)
寝台列車とサンライズツインの全貌
指定席なので急ぐ必要もないのですが、皆ワクワクウキウキしているのか我先にと電車に乗り込みます。サンライズツインは4号車の一階部分(1と2番が禁煙・3と4番が喫煙)。意外に狭い通路から入室します。
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部屋に入った第一印象は「ちょっと狭いかな」でした(約180㎝・約100kg男性の感想です(笑))。愛犬さくらさんはキャリーの中で移動。出発前に早くも車掌さんがやってきて特急券・B寝台券の検札を済ませます。
心配していた喫煙室ですが、タバコの匂いは「気にはならないものの匂いはする」レベルでした。前の乗車客が喫煙していたりすることによって状態は変わってくると思います。が、喫煙室はやっぱり必要ないし時代にもそぐわないので廃止していただきたい!(キッパリ!)
サンライズツインの特徴は一階部分なのでレアな風景が見られること。ホームの縁がすぐそこです(笑)。そして一階部分だからなのかちょっと振動が気になります。残念ながら熟睡はできませんでした。
部屋はナンバーロック方式です。23時頃に小田原通過の放送があり、以降は(就寝時間のため)翌岡山到着前(6時7分頃)まで車内放送はなしとのこと。
車内は1〜7号車がサンライズ瀬戸、8〜14号車がサンライズ出雲の車両です。全車両を歩いてみたのですが、通路は狭いしとにかく距離があります。そして、やっぱり車内販売がないのはつまらないというか味気ないというか……。旅のワクワクはほんの少し減ってしまう気がします(それを見越して東京駅でおにぎりを購入しました)。
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岡山駅で切り離し! 瀬戸大橋突入!
熟睡できなかったこともありますが、早朝に目覚めてしまいました。車窓風景は岡山付近。東京では散ってしまった桜が、まだまだ綺麗に咲いています。
6時7分頃の岡山到着では、連結部分の切り離しがあります。ホームでは見物人が固唾を飲んで作業を見守ります。と言っても地味な作業で見物人も「あれ? これで終わり?」というリアクションがほとんどでした(笑)
サンライズ瀬戸の最大の見所はなんと言っても瀬戸大橋です。6時55分頃から鉄橋とともに瀬戸内海の島々と朝日がお目見えします。橋を渡っている間、ずっと風景に見入ってしまいました。なかなか感動的な時間でした。
そんなこんなで寝台特急は7時27分に高松に到着。とりあえず駅構内の連絡船うどんで朝ごはん。約9時間30分の乗車体験でしたが、なかなかワクワクして楽しいものでした。今度はサンライズ出雲に乗車して、山陰の旅もいいかも!