冬の福島旅行、帰路は会津若松から新宿へ。今回は郡山経由の通常ルートではなく、裏ルートともいうべき鬼怒川温泉経由の AIZUマウントエクスプレス&スペーシア を利用してみました。何より乗り換えが一回、その乗り換えも降りたホームでできるので本当に楽でした。もちろん、愛犬さくらをキャリーに乗せて……。
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オススメの裏ルート
会津若松から東京方面へは、通常なら、会津若松 ⇨(JR磐西線) 郡山 ⇨(東北新幹線) 大宮 ⇨(JR湘南新宿ラインor埼京線) 新宿というルートですが、鬼怒川温泉を経由する裏ルート? があります。それは、会津若松 ⇨(JR只見線) 西若松 ⇨(会津鉄道会津線) 会津高原尾瀬口 ⇨(野岩鉄道会津鬼怒川線) 新藤原 ⇨(東武鬼怒川線) 栗橋 ⇨(JR東北本線 宇都宮線・湘南新宿ライン) 新宿という、発着をJRで挟んだ4つの鉄道会社を利用するものです。4つのて鉄道会社を利用するにもかかわらず乗り換えは一回(鬼怒川温泉駅)、しかも降りたホームで乗り換えられます。
ちなみに、料金と料金はそれぞれ、通常ルート8190円(指定席利用)・約3時間20分、裏ルート7130円(要指定席)・約4時間30分です。この料金と所要時間の差をどうみるかは人ぞれぞれですが、車窓風景を楽しみながらのんびりと電車旅を楽しみたい人には、裏ルートはオススメです。ただし、乗り換えが一回でスムーズな本数は限られているので要注意。今回は、12時54分に会津若松を出発するルートを選択しました。
乗車券は超複雑?
乗車日から遡ること1週間前、スペーシアの指定席(鬼怒川温泉 ⇨ 新宿)特急券はえきねっとで購入、会津若松 ⇨ 新宿の通しの乗車券を求めて新宿のみどりの窓口へ行きました。そこで、通しの乗車券をお願いすると、JR職員が「私の知識では発券できないです……」となんだか裏へまわって数分経過。戻ってきたのですがやはり発券は無理とのこと。「あちらの職員はいろいろとわかっていると思うので……」「JR会津若松のみどりの窓口で当日買っていただいた方が……」というわけで、乗車当日に購入することにしました。
そして乗車当日、JRみどりの窓口で若い男性職員に乗車券の発券をお願いしたのですが、ここでもまた裏へまわって数分経過。裏からややキツめの女性職員と戻ってきた男性職員が、「よく考えて」「うちろスタンスは」などといろいろと話し合った結果、通しでは発券できす、会津若松から新藤原まで発券し、降りる駅で乗り越しの処理をしてくださいとのこと。4社連絡乗車券は販売しているものの、会津若松 ⇨ 浅草ルートが王道で、発着をJRで挟む会津若松 ⇨ 新宿ルートはイレギュラーってことでしょうか。でも、乗り換えは一回でしかも超便利なのになんだかなぁ、あんまり利用する人はいないのかもしれません。
普通運賃なのに豪華な車内
さて、会津若松駅で愛犬さくらの手回り品料金(280円)を支払って、AIZUマウントエクスプレスに乗り込みます。鬼怒川温泉まで普通運賃で一本にもかかわらず、車内はなんだか豪華! 利用者も少なく難なく席を確保できました。
座席も普通車両とは思えない快適さで、ドリンクホルダーも完備してあり、のんびりと安く電車旅をするには最適です。鬼怒川温泉駅まで4社を経由することもあり、車掌さんが乗車券の確認にまわってきます。
車窓から眺める美しい日本の原風景
この裏ルート、特にAIZUマウントエクスプレスの会津若松から鬼怒川温泉までは、車窓から美しい日本の原風景を眺めることができます。沿線には芦ノ牧温泉、湯野上温泉、塔のへつり、川治温泉などがあり、紅葉の季節はさらに素晴らしい風景が拝めそうです。
会津若松から新宿まで約4時間30分の長い電車旅でしたが、愛犬さくらもキャリーの中で終始おとなしくしてくれてよかったです。郡山経由の新幹線を利用したルートもありましたが、あまり知られていないのか混雑もなく、この裏ルートを利用して本当に満足です。次回は紅葉の季節にまた利用したいと思います。