父島から南へ約50kmの母島へ渡る唯一の交通手段、ははじま丸は謎に満ちています。公式な情報は小笠原海運HPにあるのみ(船内写真などは皆無)。そこで、今回はハハマルを全力で詳細レポートしたいと思います。
ははじま丸のチケットは、ははじま丸船客待合所(おがさわら丸船客待合所の100メートルくらい隣?)で購入できます(予約不可)。
HPでの問い合わせ先は伊豆諸島開発となっているのですが、待合所で受付してくれたのは、小笠原開運の制服を着た方でした(笑)そして、乗船当日、はるか沖縄の南海上にある台風の影響で、2日後以降の復路便に欠航が続く可能性があることを了承すべし! との注意書きを渡されました(辛)
運賃(2014年8月現在)は、2等が4870円、1等が9740円、ペット料金は1940円(調整額を除いた2等運賃の半額)でした。今回は、奮発して往路は1等で、復路は2等を利用しました。
船内ですが、A、B、Cデッキに分かれています。それぞれの客室では、ペットはキャリーに入れていなくてはいけません。まずは乗船時、最初に足を踏み入れるBデッキ。
客室は左から2列×8・3列×8・2列×7の合計54の座席があり、テレビには母島の観光案内が流れています。船の近くにイルカが現れると放送してくれるのですが、客室でそれを聴いて、外へ出ても時すでに遅し(笑)です。ずっと、外を眺めていると運がよければ遭遇できるかもしれません。続いて、最上階のAデッキ。
操舵室があるAデッキには、一等室が2つ、甲板にはテラスっぽいテーブルが2卓、チェアがあります。
1等客室は、進行方向右側がA、左がBの2つがあり、往路(母島行き)の場合は父島の海岸を眺められるBがおすすめだそうです(船員談)。
しかし、定員が3名なのにベッドはひとつ…。正直、1等っぽくないです。「個室じゃなきゃ絶対にイヤ!」「がっつり静かに横になりたい!」って人以外はあんまり選ぶ意味はないかと思います。
最後に一番下のCデッキ。
Cデッキはいわゆるごろ寝スペース、横になりたい人はいいかもしれません。その他、コカコーラの自動販売機があります。
以上、船内を紹介してきましたが、所用時間は2時間10分と長くはないので、自分のスタイルで過ごせばあっという間かと思います。しかし、俗称「ゲロ船」!と呼ばれるだけあって、外洋の影響を受け欠航が多く(おがさわら丸の入出港日は結構頑張るようですが)、出航しても激しく揺れることが少なくないので、そのあたりはお気をつけてご乗船ください。