錦秋の青森旅の予習をしていたところ、蔦沼で素晴らしい紅葉が見られるという情報をキャッチ! しかも、宿泊を決めていた星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルからもほど近いことがわかり、意気揚々と三脚を持って行ってきました。もちろん、愛犬さくらも一緒に……。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルから車で約10分、蔦沼の遊歩道の入口である蔦温泉に到着したのは午前5時30分でした。到着すると、ホテルを出発した時にはなかった吹雪がすごいことに……。「今日は無理かな」とあきらめかけていたのですが、20分くらい車のなかで待機していると雪がやんできました。日の出の時間は6時過ぎなので、いそいそと蔦沼へ出かけます。
日の出前なので当然ながらあたりは真っ暗。蔦温泉旅館を正面に右側が遊歩道の入口です(真っ暗なので初めてだとわかりづらい)。真っ暗でしかも木道もあるので、十分に気をつけないといけません。
蔦沼と森の燃えるような紅
遊歩道を歩いて2、3分すると蔦沼に到着。紅い蔦沼を目当てに数人がスタンバイしていました。
当日、青森の日の出は6時10分ごろだったのですが、いい感じに蔦沼が紅く染まりはじめたのは6時30分ごろでした。日の出に合わせて行ったので、40分以上寒風の吹く沼の近くにいました。40分の間に灰色の雲が出てきて雪が降り強風が吹いて、ちょっと心が折れそうになったり(笑)。本当、寒かった! でも、待った甲斐がありました。6時30分ごろ、朝焼けが樹々を照らしはじめました。徐々に全体が紅く色づく光景は今までに見たことがないものでした。
そして、10分ほどすると、今度は徐々に明るくなって紅が薄れていきました。いつでも見られるものとは違い、ほんの10分程度の「限定的な」風景だけに、特別にに惹かれてしまうのかもしれません。風がなく凪状態であれば沼の湖面も鏡のように紅く染まったと思います。またリベンジしたい風景が増えました。
早朝の蔦七沼をお散歩
素晴らしい紅葉を見納めると、余韻を噛み締めながら皆、パラパラと蔦沼を去っていきます。我々は、せっかくなので蔦沼の脇に続く小道を散歩することにしました。蔦沼に始まり、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼と巡っていきます。蔦七沼ですが、この遊歩道で行けるのは、赤沼を除く六つでした。
沼それぞれに由来があるようなのですが、あまりピンとこないものばかりなので、深く考えずに散策を楽しんだらいいと思います(笑)。案内にはゆっくり歩いて1時間半とありましたが、いつもちょっと歩くのが早いので40分くらいで沼めぐりは終了しました。最後の方はアップダウンがあり、ぬかるんでいるところもあるので、散策する方は足元には気をつけてください。
それにしても、沼めぐりの起点でもあり終点でもある蔦温泉旅館は外観からして素晴らしく趣があり、ぜひ泊まってみたいと思いました。ワンコが泊まれればいいのですが……。