八王子の北側にある滝山城址公園は、丘陵の斜面を約5000本もの桜が覆うように群生する都内有数のお花見スポットです。ソメイヨシノとヤマザクラが混生しており、都内の見頃よりも一瞬間から10日くらい遅れて見頃になるのも嬉しいポイント。我が家では、ちょっと軽くお花見ハイキングをしたいって時に、愛犬さくらと訪れています。
滝山城址公園は、小田原北条氏一族の居城である中世の滝山城があったことでも知られ、標高約160ｍの丘一帯にはところどころに遺構が残っています。現在、公園として散策路が整備されており、春の軽いハイキングにはぴったりです。アクセスは、バス（JR中央線「八王子」または京王線「京王八王子」から西東京バスで「滝山城址下」を下車）か車でＯＫです。車の場合は、嬉しい！無料の駐車場が入口付近にあります。
竹林を抜けて、桜の丘へ
公園の登り口からは、竹林を抜けて丘を登っていきます。見頃の週末でも混雑しておらず、とってものんびりとした雰囲気で、皆お花見の場所へ歩いていきます。
遊歩道はきれいに整備されていてとても歩きやすく、ゆっくりと歩いても丘の上の中の丸址まで20分くらいでしょうか。とにかく、高尾山や御岳山のようにしんどい登山をするまでもなく、ロープウェイやケーブルカーに乗るでもなく、お手軽にお花見ハイキングができるのが、この滝山城址公園のいいところです。
竹林を抜けると、滝山城跡（中の丸址）方面と古峯ヶ原園地（古峯の道）方面への分かれ道に突き当たります。中の丸址はソメイヨシノが多い広場で、見ごろは少し早めです。
丘の斜面を覆う、山桜の群生
滝山城址公園の一番の見所は、古峯の道の南の斜面を覆う山桜の群生です。ソメイヨシノよりも圧倒的に背が高く、まさに寝転んで見上げるくらいがちょうどいいスポットです。斜面の下は窪地になっており、ここでレジャーシートを敷いてお花見をする人が多いかと思います。
滝山城址公園は、快晴で見頃の週末にもかかわらず混雑しないのが素晴らしいところ。そんなに知られていないのかな？ 都内の密なソメイヨシノもいいけれど、寝転んで見上げると空を覆うように咲いているヤマザクラもなかなかの風景です。公園はもちろんワンコＯＫ。春の丘をのんびりハイキングしに、また来年、八王子まで足を伸ばそうかなと思います。
