朝晩は冷え込みますが、秋空の広がる過ごしやすい季節がやってきました。愛犬と行楽に出かける機会も多いのではないでしょうか。今回は、そんなアウトドアシーズンの野山で注意したい植物をご紹介します。主な注意点は、毒・とげ・かぶれ。愛犬の様子をしっかりと観察し、飼い主さんがしっかりとケアしてあげましょう。
キャンプにハイキング、登山と、行楽に気持ちのイイ季節の到来です。天高い青空に爽やかな風、飼い主さんもテンションが上がってしまうこと間違いなしですが、野山にはワンコの好奇心をくすぐりまくりの植物がいっぱい。なかには注意しないと大変なことになってしまう植物もあるので、飼い主さんはしっかりとワンコの動向をみてあげてください。
食べたら吐かせる! 毒性のある植物
野山で見た目が綺麗な植物が、実は有毒植物だったりします。もし愛犬が食べてしまったら、口に手を入れるなどしてすぐに吐かせるようにしましょう。
① 早春に複総状の花をつけるアセビは、実は有毒植物。葉を煎じて殺虫剤にも用いられます。
② 6月から残暑の9月頃まで花を咲かせるキョウチクトウは、花、葉、枝、根、果実、そして周辺の土にも毒性があります。
③ 4月上旬~5月上旬頃に華やかな花を咲かせるシャクナゲは、葉っぱにグラヤノトキシンなどのケイレン毒を含む有毒植物。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こします。
毛抜きですぐ抜く! とげのある植物
「綺麗な花には棘がある」と言いますが、棘のある植物は意外にも多いんです。もし刺さったら、毛抜きなどですぐに抜き、抜いたあとは消毒しましょう。
④ 夏から秋にかけて緑白色の雄花と淡緑色の雌花を咲かせるイラクサは、棘草とも書くように、茎や葉の表面には毛のようなとげがあります。
⑤ 春に花を咲かせ、秋に黄色い果実をつけるミカン科のカラタチには、数センチにもなる鋭い刺が互生しています。遠目で見ても棘がわかりやすいので、注意しやすい植物です。
⑥ 葉っぱが紅葉に似ていて、黄色い果実をつけるモミジイチゴには、枝に鋭い棘があります。
⑦ 新芽が食用(タラの芽)になるタラノキには、幹から垂直に伸びる棘が数多くあります。
すぐ冷やす! かぶれる植物
かぶれてしまったら患部を濡れタオルなどで素早く冷やし、もしあれば薬も塗っておきましょう。
⑧ 秋に綺麗に紅葉する名前の通りウルシ科のヤマウルシは、樹液に触れるとかぶれてしまいます。
⑨ こちらもウルシ科、秋に美しく紅葉するハゼノキは、ウルシほどではありませんが、こちらも樹液に触れるとかぶれてしまいます。
以上、アウトドアで気をつけたい植物をご紹介しました。
普段のお散歩と違った野山でこれらの情報を心に留めて、飼い主さんは注意深く愛犬の様子を見てあげてください。
もちろん、ワンコはもちろん人間にも害があるものなので、ご自身もよくよく気をつけてくださいね。
イラクサの写真として載っているのは、イラクサではなくタデ科の植物だと思います。
ご指摘ありがとうございます!別の画像に差し替えました。