11月初旬の青森旅行のメインイベントは、十和田湖畔からゆるやかに流れる 奥入瀬渓流 沿いの散策です。澄んだ空気に包まれ色鮮やかな紅葉を眺めながら、愛犬さくらさんとお散歩……。そんな心躍る、夢にまで見た光景を実現してきました。奥入瀬は新緑も素敵ですが、やはり紅葉のシーズンは格別の趣があります。
ホテルを拠点にドライブ & 散策
十和田湖の子ノ口から焼山まで14kmにわたって流れる奥入瀬渓流は、1952年に国の特別名勝および天然記念物に指定されている誰もが知る景勝地。宿泊した星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルは渓流沿いの唯一のホテルで、散策の拠点のベストポジションです。
ホテルから十和田湖畔の子ノ口までは約14km徒歩では5時間かかり、ゆるやかな散策路とはいえ往復だと一日がかりになってしまいます。渓流沿いには車道と遊歩道が整備されているので、車やバス(星野リゾートの遊渓流シャトル)を利用して効率よくまわるのが、一般的な楽しみ方のようです。車道は狭いところもあり大型の観光バスも多く通行するので、見所近くの駐車スペースは結構混雑しています。お車を運転する際は、最低限の駐車マナーが必要です。
ゆるやかにつづく錦秋の奥入瀬
奥入瀬渓流の魅力はなんといっても、その流れが生み出すゆるやかで時に激しいドラマティックな風景です。森の澄みきった空気に包まれた、美しい木漏れ日とせせらぎ、樹々が織り成す落ち着いた色の交差が、心と身体を存分に癒してくれます。愛犬さくらさんも嬉しそう♪
奥入瀬は全体で素晴らしい風景がセットになっている印象で、いくつかの滝や流れの見所にいろんな名前がついていますがそれほど特別感はありません(笑)抑えたいポイントは、阿修羅の流れと銚子大滝くらいでしょうか。とにかく、究極ともいうべき、秋の散歩を楽しめればそれでいいかと思います。
見所は多くありますが、ほとんどどこを切り取っても絵になる風景ばかりです。
ひとつ残念だったのは、「植生保護のため歩道以外に立ち入らないで下さい」と注意書きがあるにもかかわらず、たくさんのカメラマンが歩道のロープを越えて撮影していたことです。撮影に夢中になるとルールなんて目に入らないのでしょうか。マナー違反をしてまで撮る写真のために、美しい風景が損なわれていくのはとても悲しいことです。